WindowsのWSL2でUbuntu上にAUTOMATIC1111版のStable Diffusion WebUIを実装しようとしたときにエラー等で少しハマったので実装記録として紹介します。
同様の症状の方がいらっしゃいましたらお試しください。
実装方法の詳細は【Windows+WSL2】Stable Diffusionをローカル環境に実装で紹介しておりますのでぜひご覧ください。
Stable Diffusionが起動しない
インストールが完了し、Stable Diffusion web UIが起動しないエラー症状になります。
Running on local URL: http://127.0.0.1:7860
To create a public link, set `share=True` in `launch()`.
Startup time: 5.0s (import torch: 1.0s, import gradio: 0.9s, import ldm: 0.7s, other imports: 1.9s, load scripts: 0.2s, create ui: 0.3s).
Creating model from config: /home/ubuntu/stable-diffusion-webui/configs/v1-inference.yaml
LatentDiffusion: Running in eps-prediction mode
DiffusionWrapper has 859.52 M params.
Killed
こちらはWSL2のメモリ不足が原因での可能性があります。WSL2の初期設定ではWindowsの搭載メモリの50%または、8GBの少ないほうをが割り当てられるようです。
筆者の環境ではWindwosのメモリ数は16GBのためWSL2の割り当てメモリは8GBとなりますが、足りていなかったようです。
WSL2の割り当てメモリを変更するためにC:\Users\<yourUserName>\
に.wslconfig
ファイルを作成し、そのファイルに設定を書き込んでいきます。
[wsl2]
memory=12GB
memory
に割り当てたい量を記述してファイルを保存します。(筆者環境では12GBに設定することで起動することが確認できました。)
.wslconfig
の書き方について詳しく知りたい方は詳細こちらをご覧ください。
最後に、WSL2を再起動します。
wsl --shutdown
あとはWSL2を起動し、Stable Diffusionの起動スクリプトを実行することで動作確認できました。
$ ./webui.sh
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Running on local URL: http://127.0.0.1:7860
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